散歩
犬を飼いだしてから散歩に行く機会が増えた。
基本は寒い中あまり外に出たくはないのだが、家にいるのに行かないのは基本的に許されないので一人(と犬)で行ったり子供のどちらかと二人で行ったりしている。
夕方、といっても今はもうすぐ暗くなってしまうのでLEDの懐中電灯をつけながら散歩する。
手には犬が出したものを収容するビニール袋入りの小さなバッグを持っている。
流す用のペットボトルの水も完備である。
そんな風に散歩をし出すと、世の中に犬を飼っている人がすごく多いことに気づかされる。
暗い中ほぼ毎回そんな散歩の人とすれ違ったりするのである。
「今晩は。」
まるで山ですれ違うように、犬の散歩同士は挨拶をする決まりなのだそうだ。
ほうくも仕方なく、ではなくちゃんと挨拶をしている。
うちの犬は家でう○こをしないので、基本的にはう○こをさせることが第一の目的だ。
雨が降ったり、たまたま散歩中にう○こしなかったりすると大変だ。
家の中で油断しているとそこら中で突然う○こ祭りが始まっているのだ。
動物を飼うとそういう惨劇がいつでも起こり得ることは事前に説明していたのに、結局飼ってしまった。
まあ、今ではう○こ祭りにも慣れてしまったのでとにかくう○こをさせるために外を連れまわすということになっている。
子供と二人で散歩をしたりすると、近況なんかを話しながら歩くことになる。
最近どういうことがあったとか、友達とこういうことがあったとか、塾の金がまたかかるとか、まあ面白い話ばかりではないこともあるが。
「あっ、UFOだ!」
と言うと100%飛行機なのだが、半分冗談ぽくそんな会話をしながら20~30分くらい歩くのである。
最近は家にいてテレビを見ていても子供たちは部屋にこもってスマホで動画を見ていたりする。
恐ろしい話である。
自分が子供の頃には考えようもなかった世界が今は展開している。
自分の部屋でできることなんて音楽を聴くかラジオを聴くか、本を読むくらいだった。
まさかテレビも見ないなんて・・・。
そんな風に考えると寒い中で歩きながら会話をするのも悪くない。
犬を初めて飼うという話が出たときは、初めて車を買うくらいの緊張が走った。
生きているものは死ぬからね。
実際、水槽で飼っていた金魚やどじょうは全て死に絶えてしまった。
それでもほうく以外の人たちがみんな犬を飼いたいというので始まったわけだが、犬がいなければこの毎日の散歩はないわけだ。
何かをする、ということは何もしない、ということよりやはり一歩前進なのかも知れない。
その代償はう○こ祭りなんだけどね。
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