うどん事件
昔、中学か高校の頃だったか。
すごく寒い日の教室だった。
寒さのためなのか、鼻炎なのか不明だったがその日は完全に鼻が詰まった状態だった。
あまりにもつまり過ぎて詰まったほうの鼻で呼吸してみてもまったく開通する気配も感じさせないくらいであった。
それにしてもこの状態はつらい、と感じていたほうくはティッシュを取り出して鼻をかもうとしてみた。
ところが鼻腔内部は全く何も通る余地がないのか、ティッシュを構えているのに何も出ないという絶望的な状況だった。
鼻をかもうとしてもかめないため、ほとんど両方の鼻がつまっているような状態のほうく。
これでは口呼吸を余儀なくされてしまうので何とか打開策がないか考えていた。
鼻水があふれて流れるならまだしもまったく動く気配がなくただ詰まっているだけの状態。
これはかなり粘着質な鼻水であると悟ったほうく。
とりあえず指の届く範囲で鼻くそを掻き出してみることにした。
すると・・・。
うまく爪に引っかかったようなのでその鼻くそをつま先でぐっ、とたぐり寄せてみた。
うまく出てきた出てきた。
あれ??
普通の鼻くそであれば大きくても爪に引っかかって出てきて終わりなのだが・・・。
爪でひっかけたそれは鼻の穴からぐっ、と出てきたが、途切れない。
あれ?あれ?
そのままぐっと引っ張ってみる。
まだまだ途切れない。
ずるずるずるずる引っ張ってみる・・・。
まるでうどんのように鼻の穴から途切れることなくゲル状のものが・・・。
まずい。ここまで来るとさすがに周囲の眼が・・・。
しかし途中で途切れる感じもないのでもう、爪ではなく2本の指でぐっ、と引っ張り出すほうく。
見事に長い長いゲル状の鼻に詰まったものが取れ、それまで閉ざされていた鼻がすっきりと開通したのだった。
これが世に言う「教室うどん事件」である。
30年以上も秘密にされていたが、今ここで、(誰も知りたくもないのに)白日にさらされたのである。
試験に出るよ。
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