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バンド活動(?)

昨年末、友人たちのライブが行われた。
2012年に最初のライブがあったのでもう3回目である。
いい加減飽きてきた。
それはウソだけど。
3回目ともなると毎年恒例、的なノリになってくる。
 
ということで今まで単なる観客だったほうくも側面からちょっと参加させてもらうことになった。
 
そもそもバンド活動というものにちょっと興味があったのは事実だが、残念ながら楽器を弾けるわけではない。
ギターの練習を夜遅くまで、なんて青春時代も皆無だった。
それでも小学生時代はピアノを習っていたし、小学校で初めて結成された鼓笛隊にも参加し担当はシンバルだった。
ところが鼓笛隊はすぐに吹奏楽的なものに姿を変え、ちょっとだけだがトランペットの練習もしたことがある。
その後、吹奏楽と音楽クラブになぜか分裂、最終的に小学校最後の楽器はアコーディオンだった。
 
こうしてみると小学校時代は楽器に触れる機会はあったが弦楽器ではない。
せめて弦楽器だったら少しは違う人生を歩んでいたかも知れない。
 
話がずれたが、バンドドキュメンタリー的な映像ができると面白いんじゃないかと思ったのだ。
最後はもちろんステージなのだがそこまでの過程に、おじさんたちの必死さやいろいろな葛藤、微妙な関係性なんかのバックステージ的な面白さが出てくるのではないかと思ったのだ。
 
そこでビデオカメラを手にして練習に参加させてもらうことになった。
最後にステージに結実させるために一体おじさんたちはどんなことになっているのか。
 
これが予想以上に興味深かった。
そして予想以上にちゃんとした音楽活動だったのだ。
ただ、メンバーが全員おじさんであるせいもあって、基本的にお互いを傷つけず、できれば褒め合って進められているのが感動的だった。
 
ただ家族に説明するのが難しかった。
休みの日に出かけるのに何をしに行くのか言わないわけにはいかない。
「何しに行くの?」
「ん?バンド活動・・・、かな。」
「楽器弾くの??」
「いや、弾かない。」
「歌を歌うの??」
「いや、歌わない。」
もはや何かを疑われても仕方がない状況だ。
まあ、ここまで不自然だと逆にウソのわけがない、ということも伝わりやすいが・・・。
 
そんなこんなでバンド活動の模様を映像に記録しているうちに流れ的にライブの予告編映像を作ることになった。
これは困った。
今までなんとなくビデオを編集したりして見やすい作品を作ったりしてきてはいたが、予告編となると今までやったことのない「凝縮」という作業を考える必要がある。
 
つまり今まで何回か撮影したシーンからいくつかを短くつないでみよう、というイメージである。
ということは・・・。
撮影したシーンを見直す必要があるということだ。
何度も何度も、というわけにはいかない。
一応サラリーマンでそれなりに仕事もしている。
休みの日には小学生の次男の相手もしてやらなければならない。
 
要するに時間がないのである。
その中で時間を見つけてシーンを見直し、それをつなぐと同時に短いながらも何らかの「ネタ」を織り交ぜて、なおかつライブの告知もしなければならない。
すべてが初めて過ぎる。
果たしてそんな偉業が、素晴らしい作品が、永遠に残る作品が作れるのか!
 
それはさすがにムリだろ。
 
そういうことで〆切を意識しながらほうくの戦いが始まった。
短く、ちょっと面白く、告知が入った予告編。
 
それが果たしてバンド活動なのかということは置いておこう。
ここまで来てそれなりの長編になる予感なので・・・。
 
つづく。
 
最近そればっかだな。

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