キャッチボール
昔からの夢は子供とキャッチボールをすることだった。 初めて親父とキャッチボールをしたのは、以前にもここに書いたことがあるが、小学校1年生の時だった。 急に親父がスポーツ用品店にほうくを連れて行って親用と子供用のグローブと小さめのソフトボールを買ったのが最初だ。 子供用のグローブといっても革製のちゃんとしたやつで、ほんとに子供用のぴらぴらした薄っぺらいのとは違っていた。 それで家の前でキャッチボールをしたのが最初である。
フィールド・オブ・ドリームスを観たときは、かなり感動したものだが親子でキャッチボールをするという思いがどこまで共有されているかは不明だ。
子供が二人いて二人とも男なので、キャッチボールするんだろうなと思っていたが長男のドリー・ほうくJrはちょっと事情があって球技が得意でないのでキャッチボールをすることはほとんどなかった。
次男のテリー・ほうくもそれほど興味がありそうにはなかったのだが、休みの日に
「野球をやろう。」
とか
「サッカーをやろう。」
とか言ってくるようになった。
野球をやる、と言ってもプラスチックバットに紙粘土を固めたボールを投げる感じなのでお遊びでしかないのだが、そんな遊びを何回かしていた。
「野球」と言っている以上、投手とバッターを二人でやることになるのだが、ついに最近ではキャッチボールをやるようになった。
ほうくの小学生時代と言えば本棚に「ON(王と長嶋ね)の野球教室」とかそんな本が2、3冊は常備してあってボールの握り方とかカーブの投げ方とか練習の仕方とか下手するとスコアブックのつけかたとかが書いてあるのでそれを見て研究したものだった。
でもうちにはそういうものが一切ないのでキャッチボールをして初めて次男がわしづかみで投げていることを知ったくらいだ。
ボールの握り方とか、投げ方とかをえらそうに、と言ってもとても優しく教えてやるとまだ小学3年生のテリーは実に素直に受け入れるのでこっちも楽しくなってくる。
野手の送球と投手の投球では投げ方が違う、なんて大学のソフトボールの授業で日体大出身の先生から教わった話をそのまましたりして尊敬を求める父親となったりしている。
紙粘土を丸めたボールを投げるのでグローブも使わず、素手でのキャッチボールだ。
意外とコントロールもいいしなかなか筋がいいな、なんて勝手に思っている。
ちなみにテリーは学校で「フライの神」と言われているらしい。
フライを捕るのがうまいのかと思ったらフライばかり打っているからだそうだ。
そんな風に話をしながらキャッチボールをしているとだんだんこっちも熱が入ってきて胸をちゃんと狙って投げよう、とかちょっと指にかけて回転をつけようとか、いろいろしだす。
すると絶妙なタイミングで
「疲れたからもうやめよう。」
となるのだ。
最近は「野球教室」本とかどんなのが売っているのだろう。
なんだか興味がわいてきたが、会社で言葉のキャッチボールに苦労しているなんてことは言わないほうくなのだった。
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コメント
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実に微笑ましい羨ましい父子の情景です。
「フライの神」、守備の子たちを喜ばすテリーくん、さすがです。
投稿: | 2014/04/04 00:36
↑ あら、名無しで失礼しました。
今日はお祝いを言いに来ました。
あたくしは、やっぱり野球のフォローはやめよっかな。
投稿: pea | 2014/04/05 00:21
○peaさん
名無しはpeaさんだんですね!
今日でロッテは3連勝。とりあえず最悪でも141敗で済みそうです。
ちなみに今日もキャッチボールしましたが、ボールが水たまりで濡れて、約3分で終了となりました。
投稿: ほうく | 2014/04/06 21:44