ケータイはどこに携帯するのか
10数年前に初めて携帯電話なるものを購入した時、その携帯電話には純粋に電話機能しかついていなかった。電波だってアナログ方式なものだから、歩きながら話していても相手の声が雑音の嵐の向こうにいってしまうことも多かった。
しかもまあ、当時まだそれほど持っている人もいなかったせいでかかってくることもそんなになかったしね。
出始めの頃の携帯電話は、まだマナーに関することも整備されていなかったので、ほうくは電車の中で知らない男が電話で女性にストロベリートークをするのを横で15分くらい聞かされたこともある。
さて、当時大人が持っていた財布や定期入れや手帳などの他に、携帯電話の出現によって新たな問題が発生することになった。
「携帯電話」携帯問題である。
これは当時に限らず今でも続くテーマであると思うが、新たに増えた持ち物をどのように携帯するかというのは難しい問題だった。
ポケットがある上着とかがあれば、どれか決まったポケットに入れる、という方法もある。
昔、まさに携帯電話の販売関係の仕事をしていた友達は、ホルスター型の携帯入れを持っていた。
あの舘ひろしが、私服警官役で拳銃を入れているようなホルスターである。
武器感が強すぎだ。更に上着がスーツ以外だと相当な違和感がある。
大体、電話がかかってきて胸元に手を入れたら、アメリカなら射殺されるかも知れない危険もある。
スーツにネクタイ姿ならポケットもいっぱいあるからどうにかなるが、これが真夏でプライベートな場面だったりするとかなり面倒になる。
今は完全に絶ったが、タバコを吸っていた時期だってタバコをどこに持つかでとても面倒だったのを思い出す。
ジーンズにTシャツだけの服装で、カギだ、財布だ、携帯電話だ、タバコだ、ライターだ、なんてことになるとどうしていいか分からない。
なんか小さなバッグに入れることになるんだろうな。
より小型化する傾向にあった昔の携帯電話と違って、今のスマホになってからは大画面化を競う傾向があるので余計にかさばってしまう。
もはや「手ぶらで外出」なんて夢の世界になってしまった。
ほうく自身は既にタバコをやめているのでタバコとライターについては持たなくて良くなっている。
しかし出かけるにあたっては最低でも財布と携帯電話は必須となってしまった。
仕方がないのでほうくが持っているスマホ対応専用のベルトにつけるホルダーをネットで購入してしまった。
それにしても便利な世の中だ。
自分のスマホの型番を入れるだけで関連グッズが山のように検索されて表示されるんだから。
とは言ってもお財布ケータイとかの機能もあるので究極はスマホだけを持って、電車も買い物も電子マネーとかですいすい、という形なんだろうか。
でも万が一なくした時のダメージも計り知れないしなぁ。
そんな悩み多きおっさんのほうくをしり目に、無造作にズボンのポケットにスマホを入れている若者を見ると、なんだか他人事なのに妙に心配になってしまう他人に優しいほうくなのだった・・・。
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