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いつものように

春は出会いの季節である。
同時に別れの季節でもある。
 
こんなことをネタにしたいわけではないのだが、3月に大学時代のクラブの後輩が亡くなった。
余りにも急な話であったし、しかも自分より後輩が亡くなることなど想像もつかなかった。
それもこのブログの貴重な読者でもあるほど、ほうくとの結びつきも強かった後輩だ。
 
本当に自分でも驚いたのだが、通夜でも涙が止まらなかった。
人の葬儀で号泣したのは今回が初めてである。
 
そんな風に知らせを聞いた時から、そして通夜から帰ってきてもすごく落ち込んでしまっていた。
 
ところが・・・。
 
通夜の2日後の朝、嫁に言われてしまった。
「いい加減、立ち直れ。」と。
 
感覚から言えば葬式終わったばかり、という時点でだ。
 
ただ、考えてみればその発言は正しい。
 
お前は彼のなんなのだ、と。
家族ではない。
確かに結びつきは強かったかも知れないが、そんなものは彼の家族やご両親に比べたら全然だ。
 
お前が落ち込んでいて何か世の中の役に立つのか、というご指摘ごもっともな話だ。
 
すごく以前にも同じことを書いたが、自分がどんなにつらい目にあったとしても、どんなに気分が落ち込んでいたとしても毎日電車は決まった時間に普通に走り、世の中はお構いなしに進んでいくのだ。
 
それでもやっぱりなかなか気持ちの整理がつかなかったが、ようやくその事実を踏まえた上で前に進むことにした。
 
気が付けば、というか気が付くのがむしろ遅いくらいだが、もう十分に正真正銘のおっさんになってしまったので、今やご不幸で旧友や知人に再会する機会のほうが多くなってしまった。
 
寂しいことかも知れないが、故人とお別れができたと思えば少しは救われるような気もする。
 
彼はほうくが大学3年生の時に1年生として入部してきた奴で、独特の距離感で人の懐に入るのがうまい奴だった。
卒業してからも何度も飲みに行ったり、長山洋子の野外コンサートに行ったり、Superflyのコンサートに行ったりした。
彼が結婚したときには二次会の司会をしたりもした。
 
そんな思い出もほうく自身が大切に持ち続けていればいいのかも知れないと思えてきた。
大体こっちだっていつ、こちら側に別れを告げるかも知れない。
 
そんなこんなでいろいろ考えているうちに今年も桜が咲き始めた。
今年もこの花を見られることに感謝しよう。
 
そしていつものように、いつものことが動いている。

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コメント

今回の件は私もなんとも気持ちの整理がつきません。いままでと同じようには、もうなれない気がします。

同世代の親しい人が突然亡くなってしまうということが、これほどショックで悲しいことなのかと今回初めて経験して痛感しました。まさに痛感です。でも、自分がこれほどの気持ちになるということは、ご家族の辛さは想像もつかないほど相当なものだろうとも思いました。
まだ時間はかかりそうですが、何とか折り合いをつけていこうと思ってます。

○peaさん
確かに時間が必要かも知れませんね。
ゆっくりでいいんじゃないでしょうか。

○ブルース
ゆっくりでいこう。
何とか折り合いつけていこう。

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