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また師走

今年もあっという間にもう12月だ。
それはもう先日
「あけましておめでとうございます。」
なんてにこやかに挨拶していたとは思えないほどの時間の速さである。
そんな時間の過ごし方をしてもう40台も後半だ。
どうなってるんだ一体。
しっかりと生きているのか?
昔大学生の頃、アーチェリー部で練習していた頃、よく先輩に
「矢数に流されるな。」
というアドバイスを頂いた。
どういう意味かと言うと、つまり練習では当たり前のようにたくさんの矢を放つ。
ところがたくさん矢を放つということで1本1本に対する射ち方がおろそかになりがちなので、矢数の多さに流されることなく一つ一つを大事にしろ、ということだ。
まあ、ほうく自身もちょいちょい後輩に使っていたと思う、きっと。
さて今はどうだ。
完全に流されているぞ。
それはもうえらいスピードでどこともわからない方向に何の抵抗もできずに流されていってる感じだ。
カルタとかで「河童の川流れ」なんてのがあったらまさにその絵の感じになっている。
こんな感じで流されて、行き着いた先が「死」ということだけなら少し哀しい。
しっかりと地に足をつけて、会いたい人がいたら会い、見たいものがあったら見て、たまには「つまらないことはやめろ」と言い、そんな宮沢賢治的な感じにちょっとなりながらも自分の人生を生きていかなきゃとふと思う。
でもこの流れの速さはすご過ぎて、気が付けば年末になり、ガキの使いと紅白をちらっと見て、ゆく年くる年を見ながらそばを食い、「あけましておめでとう」と言ってお年玉を渡し、初詣に行っておみくじを引くのだ。
「なんだ末吉かよ」なんて言っていると気が付けば12月だぞ!
気をつけろ、みんな!

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