メッカ
前にも書いたような気がするが、普段歩くスピードが異常に速い。
特に駅の中でだが、記憶にある限りほとんど人に抜かれた記憶がない。
もちろん、半分走ってるだろお前、的な人にはさすがに抜かれる。
だが、もし競歩の審判的な人がいたら真の勝者は誰か、的確に判断してもらえるだろう。
フォームについては個人的に強いこだわりがある。
「ゆったりと」歩きたい。
なんかこう、焦っている感を出したくない。
なのでもう、ゆるりと左右の景色を楽しむ風で首を左右に振りながら、それでいてがしがし歩いている。
「ゆったりと」歩くためにはやはりストライドでいくしかない。
やたらめったらピッチを上げているのはなんだろう、ちょっと下品な感じがする。
「ゆったりと」歩いているのに、なんだこいつはちっとも追いつけないどころかどんどん引き離される、みたいな感じでいきたい。
上下に動きたくない。
頭の位置は変わらずにすーっと水平に進んでいきたい。
美しいフォームで誰にも抜かれず、あらゆる人を美しく抜き去っていきたい。
最近、憧れる場所がある。
噂によると歩くスピード世界一なのは日本人なのだそうだ。
そしてそう、世界一速く歩くのは大阪の人、ということらしい。
そうか、大阪か・・・。
この、「速く歩く」界のメッカは大阪なのだ。
ほうくの夢は、通勤ラッシュ時の梅田駅を、誰にも抜かれずにもっとも速く歩くことだ。
それこそが「世界を獲る」、ということなのだ。
いつかその夢を実現したい。
いつか。
きっと。
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