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破壊

この歳になると毎日の生活も単調に感じることがある。
毎日会社に行って仕事をし、夜になれば家に帰って寝る。
全く同じ流れではなくても、時の流れは同じに感じる。

ということで久しぶりに大学のクラブOBの飲み会に行った。
というかまあ、ほぼ自分で企画したに近い。
最近、同期のやつの身辺にいろいろあったらしいのでここは久しぶりに忘年会と称して飲み会をするか、という流れになったのだ。

連絡のつく人に声をかけ、この12月のくそ忙しいしかも金曜日の夜という設定にも関わらず10人が集結した。
東京は八重洲側の個室居酒屋である。
味は覚えていないので触れない。

我々は意外に伝統のあるクラブで、気がつけば創立50周年以上たっている。
そう言えばほうくたちの代は第30代とか言っていたのだから更に歴史が積み重なっている。
ということで1代上の先輩も2人、同期が3人、1代下が2人、2代下が3人という、全員が同じ瞬間に在学していたことがあるというまさに青春時代を共有したメンバーの集まりだ。

後輩の中には高校生だった姿を知っている奴もいて、こっちの勝手なイメージでは今でも高校生なのだが良く考えれば40を過ぎた立派なおっさんなのだ。
そんなおじさんたちが10人も集まって、まるで対外試合の帰りに新宿で集まって飲んでいるかのような雰囲気を出しながら飲んだのだ。

卒業からもう20年以上がたっている。
それなのにいい歳したおっさんたちが楽しげに飲んでいるのだ。
そしてこの個室の絶妙な狭さ、絶妙な暑さが不思議に熱気のようなものを感じさせてくれたようだ。
大体個室とか言っているのに何だか知らないが隣の部屋のうるさい声が結構響いてくるじゃないか。
別の飲み会ではみんな遅れてきていたのに、この飲み会ではたった5分くらいしか遅れていないほうくであったが既に10人中8人がそろい、しかももう始めていた。
さすが体育会系、時間に厳しい。

集まると学生時代に戻るとはいえ、全員40を超えた立派なおじさんたちだ。
人生にもいろんなことがあり、会社の早期退職に応募してやめていたり、応募しなかったり、奥さんを亡くした話を聞いたり、精神を病んでいたり、腎臓を取っていたり、そんな話を聞いたりしていた。

あの頃はみんな苦しい練習を一緒にこなし、楽しい飲み会でべろべろになっていただけなのに何だか再会自体が「ありがたい」みたいな感じになっているところがあった。

既に「死」とかが近い距離まで来ているのだ。

そんなわけで結構盛り上がった我々、次に会うまで生きているかどうかという切迫感がこの一回の飲み会をかけがえのないものに変えていたのかも知れない。
二次会カラオケボックスになだれ込んだ。

当たり前に既に目の開かない男がいる。
当たり前にグラスを割っている奴がいる。
何だか知らないが酒だけは次々に運ばれてきて、隣の武闘派Mにばしばし叩かれながらほうくは楽しかった。
何が楽しかったのかあまり覚えていないところが楽しかったのかも。
あまり食べたり飲んだりした覚えがないのにこのカラオケボックス2時間くらいで1人7000円で足りなかったらしい・・・。

しかもべろべろ状態だ。
驚くことにまだ電車で帰れる時間帯でもあった。

ほうくは後輩と電車で帰ったが、駅からタクシーに乗ってしまった。
しかも帰宅してすぐにトイレに入ったのだがなぜかまともに立てず、ペーパーホルダーを根元から破壊してしまった・・・。

後日聞いたが、同学年の他の二人は記憶がなかったそうだ。
先輩の一人は「とても楽しかった」と喜んでいたらしい。

それにしても久しぶりだ・・・。
久しぶりに便器とお友達になってしまった。
そしてあまりのべろべろに風呂にも入れずソファーで寝てしまって家族に呆れられた。

だから何だ。
人生ってそこなんだよ。そこ。

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コメント

いやいや大変失礼しました。
日本酒とシャンパンで完全に正体をなくしました。
反省です。
しかし記憶はありませんが、久しぶりに思い出に残る飲み会になりました。
一年お疲れ様でした。


ほうくさんが、あの後そのような状態になっていようとは。


しかも私は「じゃ30分だけ」と言った時点で、最後まで残る予感はしましたが、七千円以上とは。。


一週間前から緊迫感のある飲み会 この年でそうそう無いです。


大笑。まるであの当時のコンパ翌日談そのままじゃないですか。
前回はたしかほうくさんの「遅れたらばっぷ」の一言で皆血相かえて時間通り転がり込んできたような・・・。

写真をありがとうございました。
行けなくて本当に残念でした。
某二代先輩から「あの仲間と仕事とどっちが大事なんだ!」とえらい剣幕で叱られました。
でも職場には「家族より子どもより仕事でしょ?」と言うお局さまがいて、突然の出勤命令でした。

今年はわけわからない一年になりました。
来年はよろしくお願いします。

○色爺さん
本当に覚えてないんでしょうか??
ま、年も変わって私も覚えてません。
今年もよろしく。

○とっき〜
本当に大変でした。
家にたどり着けたのは奇跡です。
記憶は完全にばっちりあるんですけど・・・。
平和なようでいてある意味恐れていた結果かもね・・・。

○peaさん
いやああの空気感はあの飲み会に出た者にしか分からない小さい熱狂がありましたねぇ・・・。
遅くなりました。今年もよろしく。

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