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喝采

次男が入院していて嫁が付き添いだったので、長男のドリーほうくJR.の授業参観に行くことになった。
他に何もないなら別に行かなくてもいいのだが、なんか校外学習の説明会とか集金とかなんかいろいろあるらしく、面倒なので休みを取って平日に行ったのである。

といっても午前中は年に1度の人間ドックだ。
例年より余計に動かされて逆さまにされてぐるぐる回された胃の検査もあって、例年同様バリウムを飲まされてちょっと腹具合の良くない感じでの参加である。

例えば父親参観日ということなら土曜日とか日曜日にやって参加する人も父親が多いのでなんとなく安心感がある。
つまり誰とも知り合いでなくても他の父親も似たような感じだからね。

ところがこの平日の普通の授業参観は、母親中心なのでなんかこの参加しにくいこと。
当然母親同士は父親なんかに比べると圧倒的に普段からの親交があるので知り合いばっかりの世界のような展開だ。
教室に入ったって男はほうくくらいで、何となく母親たちの視線が気になってくる感じだ。
きれいなお姉さんに見つめられるなら嬉しいところだが、昔々、まだ銀河が生まれたばかりの頃きっときれいなお姉さんだったと想像される女性たちなので、もはや遠慮的なものは一切ないところが泣かせるのだ。
もちろん一部の人は現在もきれいであったと付け加えておくことが公平だろう。

とは言いながら授業参観自体はそれなりに楽しめた。
小学校高学年ともなるときちんと話をできる子も増えてくるし、黒板に生徒が書く字だって漢字の割合が格段に上がっている。
いやあ成長したものだ。

授業が終わると今度は校外学習の説明会で体育館に集められた。
持っていく物や去年の画像なんかをスクリーンで見たりしたのだが、すぐ後ろで先生のコメントにいちいちでかい声で反応している母親がいてまいった。
「なんだどっちでもいいんじゃん!」
とか
「去年はそんなことなかったわよねー!」
とか、いちいちうるせえんだこのXX!(不適切なコメントが頭に浮かびましたので自粛します。内容についてはご自由にご想像下さい。)

ここで集金してくれたらそのまま帰ってしまおうと思ったらなんと!
「集金はこの後教室で懇談会のときに。」
と言われてしまった。

仕方がないのでもう生徒が帰ってしまった教室にぞろぞろ戻ってあいている机に座った。
お金を払ったらタイミングを見て脱出を図ろうと思ったが、帰る人も1人もいないのでタイミングがつかめず仕方なく懇談会にも参加することになってしまった。

ちなみにこの母親たちの中に、ほうくが独身の頃から20年にわたって付き合いのある女性がいた。
(付き合いのあるというのは付き合っていたということでは一切ない。)
もともと九州の人間だったのに結婚してしばらくしたらなぜかほうくの家のすぐそばに引っ越してきたのだ。
もしかして俺のことを??
しかしそんな雰囲気はもちろん一切漂わず、男女の友情が成立することを見事に証明している。

しかしこういう学校とかで一緒になると距離感がとても難しい。
なぜ違う子供の親同士でしかも男女がそんな親しげに話をするのか。
会話をするとそばにいる母親友だちとかに不思議な視線を投げかけられる。
そりゃそうだ。子供の親同士なら普通もうちょっと遠慮がちだし、友だちの雰囲気で(実際友だちなんだが)話しているのはどういうことだと誰もが思うだろう。

そこのところがどうも気になってしまう。

しかもなんとここへきて子供同士が同じクラスになってしまった。
ということで友だちの女性とも同じ教室で懇談会が行われたのだ。

クラスの担任の先生は男性でまだ若い感じだがパソコンが大好きらしい。
ということで張り切って普段の生徒の模様を撮った動画を大画面テレビに映してくれることになった。
ところがなんか知らんが接続がうまくいかず、画面に「信号なし」とかそんな表示だけで全然映らない。
先生も懸命にいろいろやっているようだがうまくいかなかった。

暇なので教室にはってある生徒の習字とかみんなで書いたらしい絵みたいなやつとかいろいろ眺めていたら、急に聞き覚えのある声がした。

「ねえ、ほうく(もちろんそんな名前ではない。しかも別のあだ名で言われた。)。ああいうの得意なんだから手伝ってあげなよ。」

?!

急にそんなこと言われたがこっちだっていきなり人のパソコン見てあげられるほど専門家でもない。
しかし周りのお母さんたちの期待もあって仕方なく前に出て先生のパソコンを見てあげた。

とりあえずコントロールパネルだなと思ってあけると外部モニターだかなんだかのアイコンがあったのでそれで試してみたらすぐにモニターに映像が映った。

席に戻るほうくは教室内の母親たち全員の拍手喝采を浴びることとなったのだった。

照れるだろ。

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コメント

ウチの小学校では平日の参観でもパパさんが来るし、そういうパパさんがほかのママさんととても親しくしゃべってる姿はごく普通に見かけられますよ。
古くからこの地に住んでる人が多い土地柄ですかね。

喝采浴びれて良かったですね~。
地元に顔見知りを作っておくと、いざってときにきっとお得ですよ。

ちあきなおみがどこで出てくるのかとドキドキしながら読んでました。

○peaさん
なるほど。でも親しくって言ってもさすがに敬語使ってるんじゃないかと思いますけどそんなことないですか??

とりあえず恥かかなくて良かったです・・・。

○千葉県民さん
あれ?
気がつきませんでした?冒頭からかすかにBGMとして流れてますけど??

こんばんは。

喝采というのは、癖になりませんか?(笑い)。
以後、奥様方の見る目が違ってきましょう・・・。

おお! 今気付きました!!!

>でも親しくって言ってもさすがに敬語使ってるんじゃないか

んー、どっちもいますね。
「~ちゃん」で呼び合ってる人たちとかは幼馴染かなーと思います。
よくある呼称は「○○パパ」ですけどね。
ほうくさんも顔向けの次は声掛けしてきましょー。・・あれ?

○nakamuraさん
癖に、というかやっぱり恥じかかなくて良かった、というのが本音です。
奥様方のハートをがっちりつかんで参院選ですかね。
出ませんよ、当たり前ですが・・・。

○千葉県民さん
返事が遅くなりました。
ということで延々と「喝采」が流れてますね。
うっすらコロッケのモノマネも見えます。

○peaさん
幼馴染・・・。
いいですね、そういうの。
幼稚園で園児のママが小学校の時の同級生とい言われたのですが・・・。
覚えてませんでした。
どうしても思い出せませんでした。
時々、そういうのあるはずなんですけど・・・。
地元だし・・・。

昔、「レジのプリンターが壊れた」と現場から連絡があり、プリンターを見に行きました。

「カパッ」と蓋を開けて、「フー」っと魔法の息をかけて終了。

プリンターが動きだすと、当時、歳が私の倍くらいあるオバチャンが

「カッコいい〜

ソッコー逃げました

○koikeさん
おっ!初コメントですかね。ありがとうございます。
「魔法の息」ってすごいじゃないですか!
オバチャンキラーだったわけですね!

またよろしくお願いします。

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