風吹く千葉マリン
プロ野球が開幕したので早速観に行くことにした。
千葉ロッテ対東北楽天3連戦の最終戦だ。
今年の新生千葉ロッテ、ここまでなんと5勝2敗1分けの貯金3、堂々の2位である。
前評判の低さをはね返す成績で昨年最下位のオリックスとともに快進撃を続けている。
こうなっては行かないわけにはいくまい。
ということでかなり風が強いと分かっていて、しかも先発が昨年オリックスを戦力外になってテスト入団した川越であると知っていてチケットを携帯で購入してしまった。
スタジアムに着くと、というよりもう途中の道からものすごい風だ。
ほんとにやんの?というくらいの強風で時々歩くのもままならない感じでマリンに着いた。
着いたときは既に楽天に2点が入っていた。
それにしてもとてつもない風だ。
常時スコアボードに秒速10メートル以上の表示がされてスタンドも強風が吹き荒れている。
せっかく買った唐川のから揚げ弁当も、入れてもらったビニール袋が飛ばないように押さえながら、そしてなんか埃とかの気分的な問題でふたの透明プラスチックを食べるときだけちょっとはずしながら風下に体を向けて食べたりした。
中に入っているポテトフライがほんとに飛びそうな勢いの風で、実際飛ばされたビニール袋や空容器が上空に飛んでいたり、スタンドの通路をものすごいスピードで飛んでいたりしていた。
こんな状態で野球をやっていること自体が不思議なのだが、そんなことはお構いなしに淡々とゲームは続いていた。
途中1塁を守るキム・テギュンの帽子が風で飛ばされて中断したくらいなのだ。
このとてつもない風の中、そして絶対ホームランがない中(逆風)、マリーンズがサブローのタイムリー、福浦の犠牲フライ、里崎のタイムリーツーベースで一気に逆転した。
しかしとにかく風が強い。
みるみる体温を奪っていく。
もちろんそれを想定して冬場と同じ服装、カシミヤ100%のロングコートに手袋、そして千葉ロッテのタオルマフラーを首に巻いたりしていたが、頭が寒かった。
なんか頭の血管を凍らせるくらいの勢いの風に長時間さらされると、なんかもう鼻水出てるのか出てないのか自分でも分からないくらいの感覚だ。
途中、お互いにチャンスをものにできない感じでいよいよ最終回。
楽天の最後の攻撃にマウンドに立ったのは今年からクローザーの小林宏之だ。
よしこれで勝ったろ、とともすれば涙が出そうになる感覚を抑えながら見ていた。
すると最初のバッターこそ見逃し三振で討ち取ったものの、強風のせいか制球が定まらず死球、四球で1,2塁のピンチ。
次のサードゴロでよし!と思ったら今江が軽くはじき、かろうじて1塁だけアウトにして2死2,3塁となった。
1打逆転だし、1点が入っても少なくとも試合が長くなることを考えるともう、なんか応援にも力が入る。
最後見逃し三振に取った時はまたまた思わずでかい声で
「しゃー!」(「シャア!」ではない。)
とも
「しぇい!」(「シェー!」でもない。)
ともなんだか良く分からない風に叫んでしまった。
寒さに耐えて勝利を見届けた魂の叫びだろう。
残念ながらヒーローインタビューとか聞くほどの余裕はなく一目散にスタジアムを後にし自販機で買ったあったか~いコーヒーで体を温めながら帰ったのだった。
それにしても強い千葉ロッテ。
去年とは一味違うぜ、粘りが違うぜ。
でももう、寒いのは勘弁だな。
今年はいつも以上に観に行くぜ!
毎年言ってる感じだが、今年は本気だぜ!毎年言ってる感じだが・・。
コメント
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首位だよ!首位!
パリーグの順位は去年と全く反対!
投稿: 千葉県民 | 2010/04/04 20:03
○千葉県民さん
まさかの開幕ダッシュです。
強すぎです。
勢いが違います。
優勝、かな・・・。
気が早過ぎ??
投稿: ほうく | 2010/04/04 20:55