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賢明な選択

昔の話だが大学のクラブ活動においてよくいろんなミーティングをやった。
特に幹部の3年生になってからは様々な検討事項があって気がつくと結構な時間がたっていて家に終電近くに帰るなんてこともよくあった。

一番苦労したのが次の幹部の役職をどうするかということだ。

ちなみに我々の一つ上の代もこれについては相当議論したそうだ。
誰を主将にするかで意見が割れ、長時間に及ぶ議論の末全員で21人いたのだが最終的に11対10で我々の代の主将が決まったのだそうだ。

危なく1票差でほうくが主将になるところだったそうだ。
危ない、危ない。

結果として上の代の選択は賢明であったと言えると思う。
正しいかどうかは不明だが、議論を尽くした上での決定というプロセスを経ているのだ。
それに始まってしまうと意外としっくりはまるものである。

さて我々が下の代の役職を決める時ももめにもめた。
誰を主将にするかで大変だった。
もうめんどくさいから座布団の裏に役職を書いておいて、ミーティングに下級生を呼び出して座った座布団の役職に決めるかというあほな意見も出た。(主将から
やっとどうにかこのブログでも登場する「銀ちゃん」に決まった。

と思ったらある試合であまりにも「銀ちゃん」が頼りなかったために急にうちの代の主将がこの決定をひっくり返した。
「あいつじゃだめだ。」
ということらしいんだが、それまでのプロセスは一体なんだったんだ。

ということでまたまたやり直しとなった。
こんな時いつもマイナーな主張を繰り返すほうくなので、またしても支持の少ない候補者N沢を推薦することにした。
またまた結構なミーティングを経た後、ある日ほうくがミーティングに出るとちょっと微妙な空気になっていた。
話によるともう、なんか他の人たちで次の主将は「まこちゃん」に決まったようなのだ。
「つまり後は俺が認めればいいってことか?」
と聞くと
「そうだ。」
と告げられて、下の代の主将は「まこちゃん」になった。

一体ほうくの立場って・・・。
なんかまるで厄介者のようなんだが、口惜しいことにこれも結果として悪くはなかった。

意外に真剣に議論を尽くして結論を出す時って結果もそれほど悪くはないようなのだ。
突き詰めて最善のものを求めた時に人が取る行動はある程度賢明になる、ということらしい。
この時はつまり(厄介者の)ほうく以外で主将をある程度決めてしまうということで我々の代は賢明な行動に出たのだろう、口惜しいことに。

ただその途中のプロセスとしてそれぞれが自分の思いを述べ合って議論をしたということで結果としてほうくも(厄介者扱いだったが)納得はしたのだ。

その他にもいろいろあったが一番参ったことで覚えているのが一つある。
「女子の意見はこうです。」
とミーティングで言われたことだ。
各自の意見を述べ合うのが基本だと思ってたところにいきなり団体交渉を持ち込まれてびっくりした。
そのせいか我々の代は男女の仲がいまいち良くなかったようだ。
いつでも世界平和を祈っているほうくを除き。(?)

こんなおっさんになって改めて振り返ってみると結局結構なおとなになってもあの大学生の頃とあまりやってることは変わらないなって思ったりする。
国会とかを見ていてもそう思うのだから、国の運営っていうのは文化祭レベルなのかと思ったりするが。

「正しい選択」というのは分からないので、少なくとも「より良い選択」を心がけるとするか。
ということで今日はかき揚げ丼。
ちゃんちゃん。

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コメント

興味深いお話でした。ほうく主将だったらどうなっていたでしょうね。想像すると楽しそうです。
「厄介者」って何度も繰り返してるところを見ると相当根に持ってるような・・・・。^^

私は先ほどあれ以来鬼門のカツ丼を美味しく平らげました。
カツを玉子でとじるなんて発明した人は天才ですね

学生時代の部活サークルの人事って「選ぶ側」にむしろそういうことを学ぶ機会が与えられたような気がします。
今の年齢になって思うのは、無難を避け未熟な奴を主将に選んだとしても、それはそれなりに周りが学ぶことは少なくないだろうなと。。。

立場が人間を育てる、というのも大いにありますからね。
下手に先代がカリスマ性のある主将だと次に続く者がプレッシャーだったり、またそれが成長の糧にもなって… 結局そうやって回っていくんですが。

社会人にも通じますかな?

○peaさん
別に根に持っているわけではありません。
なぜかいつまでも忘れないだけです・・・。
それって根に持っているってことか・・・。

○Tommyさん
確かにあんな風に人事のことを真剣に考えるなんて初めてのことでした。
今にも通じる部分があるかも知れません。

ちなみに「カツ丼」。
午後間違いなく眠くなることが分かっているため、眠くなってもいいような日を待っている状態でまだ食べていません。
早く食べたい・・・。
休日に食べろよって話も・・・。

こんにちは
第32代主将です。
自分自身がなんで決まったのか不明ですが。。

下の代の主将やら、体育会本部の委員長やら決める時も結構悩みましたが、当初予定していた人選からいずれも急遽全会一致で「やっぱりあいつしかない」みたいな変更になった事があります。


それは、なんか妙にそいつが株を上げる機会があっての事ですが、流れと言うかタイミングが絶妙でそれも運なのかなと言う気がします。

ちなみにほうくさんの代の主将は発表に際して俺が主将だとばかり飲み会で尊大になられたようですが、私以下三代の主将は発表が死刑宣告に思えたと述懐しております。

ちなみに「あ〜その日は駄目なんですよ〜」の方ですね

○とっき〜
そう言えばあなたも主将でしたね。
きっとその「まこちゃん」の代もそれなりに議論して決まったのでしょう。

うちの代の主将はあれはあれで結構頑張ってたんですよ、なんか偉そうなだけのイメージがあるかも知れませんが。
まあそういうのも含めていろんな色が出るんでしょうね。

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