カメラマン
昔、一緒に仕事をして良く遊びに行った人がいたが、その人は元カメラマンだった。
その人が言うには、カメラマンかどうかはその人の目を見ただけで分かるそうなのだ。
本当かどうか今でも良く分からないんだが、その人によるとはっきり分かるのだそうだ。
何かを見る時に必ずなんか「切り取る」ような目をしているんだそうな。
ま、それも当時聞いたおぼろげな記憶なので、「切り取る」という表現自体も正しいかどうか分からない。
それにしてもすごいなと思った。
彼は「分かる」と言っている以上、恐らく相当な自信を持っているのだ。
実際、きっと分かるんだろうな、と思わせるくらいの断言だった。
なるほど。
カメラマンって言うのはそれくらい違うのか。
今、常に小さなカメラを誰もが持ち歩いている時代にあって誰がカメラマンなのか良く分からない感じがする。
何かあったら簡単にカメラが出てくる。
たぶん、誰か有名人が通っただけでみんな手に携帯をかざすようになるんだろう。
確かに昔に比べればカメラで写真を撮ることのハードルは下がった。
何しろフィルム代を気にしなくていいし、別に印刷しなくてもいいのだ。
バカみたいにいっぱい撮ってもメモリの容量さえ十分なら問題はない。
ということで長男は(いつも長男の話ばかりですんません)、親戚のおじさんにただでもらったデジタルカメラでぱちりぱちりといろんなものを撮っている。
そしてある日渡されるのだ。
「これ、パソコンに取り込んどいて。」
って具合に。
そして見てみると、とにかくぶれぶれだったり同じような写真が5枚くらいあったり、何の写真なのかさっぱり分からなかったり、という具合なのだ。
こっちもぐったりだし、何しろ1ギガ近くそんな写真に容量を取られてしまうから頭が痛い。
でもごくたまーに、
「おっ?」
と思えるような写真が混じってたりするのだ。
まさに偶然の産物なのだが、数多く撮っている結果が偶然の確率を高めたということかな。
ま、失礼なことを言っているが本人はそれなりに頑張って考えて撮っているのだろうから、意図があって実現させているということになるのだろう、きっと。
ということで実は過去、このブログに長男の撮った写真を1枚だけ載せている。
何の変哲もない写真なのだが、ちょうど題材的に合っていたので。
写真を撮るのはあまり得意ではないのだが、常にカメラを持っているのだ。(携帯だけど。)
ほうくもそんな「切り取る」目で生活するとしよう。
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コメント
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断言します。
写真って結局、数打ちゃあたるの世界です。
息子さんの取り組みは間違ってないと思います!
投稿: エセ | 2010/01/26 22:28
○エセさん
名前が縮みましたね。
確かに数打ちゃあたるはあるかも知れませんが、レベルがエセさんとは全然違うのでとても一緒のレベルでは語れないですけどね・・・。
ちなみに白黒写真ですが・・・。
撮った写真をPCで白黒に加工することもできるようなので今度試してみては?
もちろん、パソコンに詳しい人に聞きながらで。
私も今度やってみます。
投稿: ほうく | 2010/01/27 18:24
>実は過去、このブログに長男の撮った写真を1枚だけ載せている。
もしやいつぞやのミニカーの写真では?
投稿: pea | 2010/01/29 12:05
おはようございます。
なるほど、同業者はすぐ分かる・・・、これも一般論として分かりますね~。
なお、写真はデジタルになってから、軽くなっています。数ではない派の人も多いと思います。数撮れると言うことは、それだけいい加減で、エネルギーが集中されませんような。
現代の情報氾濫と同じかも・・・(笑い)。
また、上の記事ですが、ブログは自由に好きでやるのが長続きしますね。義務が入れば無理が来る・・・愚痴も来る・・・(笑い)。
投稿: nakamura | 2010/01/31 07:21
○peaさん
残念。実は1年以上前の旅行の時の写真です。
自分で撮ったのがなかったのでちょっと借りました。
○nakamuraさん
確かにたくさん撮れるっていうのはその1枚へのぎりぎりの集中がなくなるかも知れませんね。
素人にとっては気楽に撮れるということかも知れませんけど。
なお、ブログは自分で気楽に自分のペースで続けるのが一番です。
その点ではnakamuraさんの継続には感服いたします。
私の場合、初めから無理なので適当にしてますが、それでも最近はちょっとまめに頑張ってます。(?)
投稿: ほうく | 2010/02/01 22:18