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歩く

歩くってことは大変だ。
何が大変って自分で歩かないとだめだからね。
誰も代わりに歩いてくれないし、代わりに歩いてくれたって自分はちっとも前に進んでいない。

自分で歩くってことは自分自身の意志で歩かなければならないってことだ。
誰かに無理やり歩かされるってことも例えばなんかの超おっかない収容所かなんかに囚われていればそんなこともあるかも知れないが、基本は自分の意志だ。

歩いているといろいろ考えることも多いよ。

なんでこんなに疲れてるのに歩かなくちゃいけないんだろう。
とか。

歩き始めたはいいけど、この道で合ってるんだろうか。
とか。

なんか目的地までめちゃめちゃ遠くてやんなっちゃうなあ。
とか。

途中で横を通った車のせいではねた水でずぶ濡れになったり、犬にほえられたり、怖い人にからまれたりすることもあるかも知れない。

でも歩いていかなくちゃならないんだなぁ。

後ろには戻れないみたいなんだ、なぜかは知らないんだが。

時々後ろを振り返ってみたりするとね、結構長い道を歩いてきたなあなんて思ったりして。

そう言えば途中でいやなこともいっぱいあったっけ。

つらいことや悲しいこともあったなあ。

でも嬉しいことも楽しいこともあったか。

そんな感じで歩いていくか。

念のためだが、まだ死なないよ。

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コメント

よく「人生折り返し」って言うでしょ? あれホントですね。

ある年齢から、文字通り折り返し地点を回ったかのように、かつての自分みたいなのとどんどんすれ違いだすわけです。
若い彼ら彼女らはまだ折り返してない。往路ね。
どうしたって、かつての自分と比べてしまう。

快調に飛ばしてるヤツを見ると、「俺もその時分は元気だったな」とか思い、「そんなだと、その先の坂で息切れするぞ」とか言ってやりたいし、今にも倒れそうにヨタついてるヤツには思わず手を差し伸べたくなる。

でも、言ったところで必ずしも感謝されないわけで、そういう場面が日常になってる時点で、確実に折り返したな、と。
私は、決してがっかりすることでもないと思ってますけどね。これはこれで、悪くない感じがします。

○Tommyさん

なるほど、我々はもう折り返したんですね。
まあ40も過ぎてるわけだしいい加減折り返しとかないとって感じですね・・・。

確かにいろいろすれ違いますね。

私なんか最近道ですれ違う女子高生の思いっきり胸のところ開けてる服装見ると
「もうちょっと閉めとけ。親が泣くぞ。」
なんて思ったりしちゃいますよ。

ちょっと意味が違った?

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