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春よ来い

朝、通勤時に最寄の駅ではなくかなり離れた別の路線の駅まで歩くことがある。
普段の運動不足を少しでもカバーしたいという半ば自己満足的な行為であったりするけどね。
天気のいい日、気分の乗った日限定である。

普通うちのほうからその駅まで歩く、というような人はあまりいない。
なぜならちゃんとした道がないからだ。
ある日ひょっとしたらこの駅まで歩けるんじゃないかと思って地図を広げてみた。
しかし最短距離で行こうとしたらほとんどまともな道はなかった、ということである。

住んでいる所に割と自然が残っているせいもある。
別の言い方だとまあ、田舎だ。
高校の時は千葉県方面の黄色い電車に乗っているだけで「千葉軍団」、あるいは千葉に住んでいると「僻地」なんてひどい言われ方をしたものだ。
千葉真一の「影の軍団」なら格好いいが要するにバカにされていた。

でもこうして朝の田舎道(認めてしまった・・・)を歩いているとそれはそれで気持ちいい。
畑に霜柱がいっぱい立っているのを見たり、くっさいくっさい肥料の脇を息を止めて歩いたり、竹林の横で自転車に乗った高校生とすれ違ったり、いろいろと季節を感じたりする。
空気もきれいな感じがする。
肥料の臭いがきれいかどうかは議論の分かれるところだが。
きれいだという人がいるかは怪しいところだが。

最初の頃、帰り道でも歩いてみた。
そしたら灯りはほとんどないわ、真っ暗な墓地の真横を通るわ、昼間と景色が違うので道には迷うわで泣きそうになって帰ったことがある。
それ以来夜は通らないことにしたけどね。

天気を選んでいるので歩くときは天気が良く気持ちのいい朝が多い。090305_082001
そんなときは駅までの道も苦にならない。
小学生の時は家から学校まで地下鉄でつながらないだろうかなんてドラえもんを読みながら思ったものだがやはり成長すると違うものだ。
その程度の成長でしかないが。

今回の冬は厳しかった。
季節というより時代が冬に入った感じだ。
季節のほうは春を迎えるわけだが、時代のほうはどうだろう。
どんなにどん底でもどんなに絶頂でもいつかその終わりは来ることを改めて知った気がする。

あー、春よ来い。

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コメント

画像の花は桃かな、やや遅咲きの梅かな。。。
サクラより桃とか梅の花って、いじらしくて素敵ですよね。せっかく咲いてみたのにまだ寒いってところが格好いい!サクラみたいにすぐその後に青々しちゃうとせわしない感じがして、なんかウサンクサイ気がする。
春。いいですね。なんかリセットしてくれるような。
リセットしたくなるような日々を過ごしていると春って凄くあり難い。。。

黄色い電車の1番線への2番線からの差別ですな。特にほうくさん、途中で2→1に変わったし。
でも、「田舎か否か?」(←久々の傑作!)ってのは私の持論から言うと、場所より人間ですから…
って、この話は長いのでカットします(笑)。

私たちの母校は東京の正にド真中でしたが、意外や自然に囲まれてたよね。季節ごとに変わる周辺の匂いは今も記憶にあります。
午前中に体育があったりすると、すぐ横で近所のおばちゃんたちが校庭の植え込みの銀なん拾ってたり。
世知辛くない時代でした。

「時代」のほうは加速度ついてるから、一度底を打たないと上がってかないのかな??

○エセ富豪さん
遅咲きの梅ですかね。
寒い道にふと咲いているのを見ると、なんだかちょっとあったかい気持ちになれるところがいいですね。
暦の上ではとっくに春ですけど、花が咲いたり暖かくなったりすることで春を実感してきますね。

○Tommyさん
懐かしいですね、みんなで「銀杏ばばあ」とか言っていたのを思い出しますけど、学校の中に入ってきてもなんか普通だったところが時代なんでしょうか。

ちなみに私、銀杏大好きですけど、いつも食べるときにあのおばちゃんの姿を思い出してしまいます。

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