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平田の最期

先日平田が死んだ。
こいつと知り合ってまだ3ヶ月あまり。
しかし長くもったほうなのだ。

近所の噂によると、みんな大体「平田」という名前を付けるそうだ。
まあ、それが漢字の「平田」なのかそれともカタカナの「ヒラタ」なのかそれはそれぞれの心の中にあるようだ。

しかしほうくの場合はどうしても「平田」という漢字が心に浮かんでしまったのでこのような表記になるわけである。
ちなみに子供は「ヒラタくん」と呼んでいたが、ろくに世話もしないで相変わらずのその場限りの奴であった。

平田は我が家に来てからは、ずっと廊下で暮らしていた。
最初は窓際だったのだが、真夏の直射日光はつらいんじゃないかと気遣って日の当たらない廊下に移ったのである。

えっ?
いい加減「平田」の正体を明かせ?

そう、この「平田」は箱根の強羅公園で購入したオオヒラタクワガタのことである。
もちろん外国産だ。
しかもほうく自身クワガタ、カブトムシ類を購入するのは初めての経験である。

小学生の頃、ほうくの家には夏になるとカブトムシやクワガタが飛来してきて、朝、勝手にガレージの地面に裏返しになってじたばたしていたりしたものだった。
労せずして手に入れていたのだ。
近くに林があったせいなのか、そして家の前の外灯がたまたま暗い場所に設置されていたせいなのか、そのおかげで昆虫で困ることなんかなかった。
デパートで購入するなんて考えられなかったのだ。

それが今や外国産を購入する時代なのだから。
ということで飼い始めた平田だが、最近は昆虫ゼリーなんて便利なものも普通に売っていて飼育に苦労しないようだ。
昔はスイカを適当にやっていたが、それはほとんど意味のないものだったそうである。
でも図鑑とか見ると「りんごをやれ。」とか書いてあったりしたが時期が違うだろうっ!!
などとおもったものだ。考えろ、図鑑の担当者も。

秋の到来もものともせず、元気にゼリーにまたがっていた平田だったが、ある日ゼリーが切れたのでどっかの100円ショップで買ってきたゼリーに変えた途端異変が起きた。
急に動きが鈍くなり、今まで定位置だったゼリーの上から外れ、ゼリー用に置いてある木からも落ちてへたすると仰向けになってたりした。

そして先日昇天。
丁重に庭に埋葬した。
さようなら平田。
君の事は忘れない。
今度は下の名前も付けるよ。
いや、その場合お前自身ではないからそもそもその誓い自体がおかしいか。

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コメント

うちの兜も昨日死んだよ。
といっても、マジンガーを操縦する兜甲児じゃないよ。
大体うちの兜はメスだし。
でも天然ものだよ。しかも国産。先立ったコクワ(オス)も天然だし。
まだ埋葬できず、私の部屋で仰向けになってます。
大量に余ったゼリーは来年の兜のためにとっておきます。合掌。。。

追伸:
カブトムシは、コガネムシの仲間なんですよね。

ここ千葉県では車に乗っていると、たまにマジンガーZみたいな車に遭遇することがあるんですよねえ。
千葉県民さんのコメント見ていたら思い出しました。
そんなとき、心の中で「パイルダーオン・・・。」なんてつぶやいてみたりして。

来年はカブトムシ飼えるように頑張ります!

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