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恐怖のみそ汁

中学か高校の頃だったと思うが、しょうもない怪談話が流行ったことがあった。
その最初の話が、「猫の怨念。」

ものすごく声を低くして話し始める。
「ある屋敷に・・、猫がおんねん。」

それで話は終わりなのだが、そこでこの話を知らないやつに一応うけたところで、
「じゃ、次の話は、猫の因縁。」

これは、まあ題名を言っただけで終わるわけだが、要するに怖そうに見せて笑って終わるという中学生ならではの盛り上がる話なわけだ。
そんなのが雑誌とかにも載ってたりして新しい話を仕入れてきたりするわけだが、その中に
「恐怖のみそ汁」
というのがあった。

いやいやいや。
全然最初から怖さがないのだが。
というよりいきなり笑ってしまう題名だし。
それにいきなりオチも分かるくらいの単純さだし。

なんでこの話題が出てきたかと言うと、本日の昼飯の定食のみそ汁、「ふ」のみそ汁だったわけで。
そうそう、つまり、「今日、ふのみそ汁」だったわけなのだ。
ふのみそ汁を食べながらこの思い出ばかりがずううううぅぅっと頭の中に渦巻いていたわけである。

これからの日々、いかなる場面であっても目の前に「ふ」のみそ汁が出てきた瞬間、
ほうくは「恐怖のみそ汁」を思い出してしまう。
それはあなたにとってもそうなのかも知れないのだ・・・。

本当の「恐怖」とは実はこれだったりして・・・。

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コメント

この類、流行りましたねー。「悪の十字架」「悪魔のぬいぐるみ」とか。。。子ども達を相手にいかにも怖そうに最後のオチまで持って行くのが語る方も冷や汗もんでしたが、結構ウケましたよ。

ええ、そうねんです。
そんなくだらないことだけはなぜかずっとずっと忘れずに覚えているんですねぇ。
でも、そんな話をいくつか知っていることも大人になった証拠でしょうか。

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