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スポーツ?ボウリングその2

マイボールを持つのは、一般人にとってはかなりやばいことになるようだ。当然私自身も仲間が次々とボールに指穴をあけていくのを横目に、最後の一線を越えられずにボウリング場に置いてあるハウス・ボールで彼らと対決し、敗れ去る日々を過ごしたものだった。
ボウリングをスポーツとして認識しない限り、ゴルフのドライバーを買うノリでマイ・ボールを購入することはできない。パター売り場は人だかり(おじさんだかり?)がするが、ボウリング場のボール売り場はいつも展示されているのを眺めるだけで、誰かが買っているのを見たことがないということになるのである。

しかしゴルフ場では自分のクラブでみんながプレイするように、ボウリングでは自分のボールでプレイしなければ本来のボウリングの世界には入っていけない。ハウス・ボールのボウリングとマイ・ボールのボウリングは別の競技なのである。ゴルフに行くたびにゴルフ場のクラブを借りて良い成績が残せるだろうか?毎回違う感触・重さの道具を使っていては自分自身のフォームも安定しないものだ。
ここで障害になるのが、「ボウリングごときにそんなに一生懸命になるなんて・・・。」という気持ちである。一人で練習するのはかなり勇気がいることだし、そもそもボウリング場に一人で行くことがかなり寂しさ満点、友だちいない度100%という気分になる。一緒にやる仲間がいればそこはまた違ってくるのだが。それになんだか気恥ずかしいものだ。いい歳してボウリングを一生懸命やっているなんて。

ここは乗り越えていこう。誰かボウリング仲間を作るなり、ゴルフの打ちっ放しに行くのだと信じ込むなり、インターネットで仲間を探すなりしてなんとかしていこう。なによりも自分はやりたいのかやりたくないのかという気持ちをはっきりさせていこう。誰もボウリングをやって下さいなんて一言もお願いしていないのだ。やってみたいのかそうじゃないのかを自分自身に正直に問いかけてみよう。

一体なんの話だか分からなくなってきたが。

要するにやりたきゃやればいいのだ。自分の金をどう使おうが回りにとやかく言われる筋合いではない。マイ・ボールでそんな点数だと?上等だ、こっちは素人だ。プロボウラーみたいになれるわけはないのだ。

そんな葛藤がありながら今日もボウリング場に足を運んでしまう自分が好きになれたらもう大丈夫。周囲の目を気にせず自分の世界にどっぷりとのめり込んでしまえば良いのだ。
一人で平日運動をするのなら、目的地もなくスポーツクラブでランニングマシンに乗って走っているよりよっぽどゲーム性があって面白い。躊躇するのはボウリング場に行って、道具を用意して投げるまでの間だけなのだ。投げてしまえばもう開き直りだ。少なくとも1ゲーム終わるまでやらないと支払ができない。1ゲームやってしまえばもう2ゲームも3ゲームも一緒だ。一人殺した犯人が躊躇なく2人目を殺すのと同じだ。(ちょっと違うかも・・・。)
とにかくそうなってしまえば、後は競技として、スポーツとしてのボウリングに集中できることになる。レーンのコンディションを読んで、ボールのラインを設定し、スピードに注意しながら安定したフォームで投げる。ピンが全部倒れる快感は誰もが体験したことがあるはずだ。一人で何度も行くようになると、もはやスペアでは満足しない。当然最初から最後までストライク狙いだ。まあ、これはハウスボールで遊びで投げていた頃からそうなのだが。すると・・・。今はもう遊びではないのか?

そうなれば今日からあなたもスポーツボウリングなのだ。

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